様々な器の形
陶芸教室に参加して、自分好みの器を作りたいと思われている方は多くいらっしゃいます。しかし、器には様々な形や種類が存在します。代表的な器の形を覚えておくと、より理想通りの器を作れるでしょう。
椀形(わんなり)
日本の家庭で一番馴染み深い器であるご飯茶碗や、茶道の際に使われる抹茶碗などに多く見られる形を椀形と言います。サイズは違いますが、丼ぶりや小鉢なども椀形に当てはまり、和食器を代表する器の形と言っても過言ではありません。器と言えば、この形をイメージする方も多いでしょう。持ちやすい形はもちろん、深みがあって具材や汁物が中心に集まるので、盛り付けしやすいというメリットがあります。
片口(かたくち)
左側に注ぎ口が作られている器の形を、片口と言います。元々は、樽に入っている醤油や酒を小さな容器に移し替える際に使われていた台所用品の1つでした。しかし、その独特な形を気に入った茶人が懐石料理で香の物などを入れるようになり、器として使われるようになったのです。
輪花(りんか)
縁部分に規則的に切り込みを入れたり、くぼみをつけたりして花に見立てた形の器の事を輪花と言います。菊や梅のデザインがよく使われ、華やかさを演出してくれる器です。似たような器に「稜花(りょうか)」がありますが、稜花に比べて尖っている部分がない、または少ないのが輪花の特徴です。
割山椒(わりざんしょう)
山椒の実が割れたようなユニークな形をしている器を、割山椒と言います。基本的には三つに割れた形をしており、おひたしなどの少量の料理を盛り付けるのに適しています。片口同様、懐石料理の向付などにもよく使われています。
巧工房について
当工房は、福岡・佐賀・熊本・長崎県など、九州北部の観光旅行ルートに位置した陶芸工房です。
ろくろをはじめ、ランプシェード彫りや手びねりの陶芸体験などもご用意しております。また、観光施設として「あかりセラピー館」もございます。(2019年10月完成予定)
博多や九州以外にお住まいの方や海外から観光で九州へ訪れる方も、どうぞお気軽に巧工房へお越し下さい。