陶芸で代表的な6種類を紹介

陶芸で代表的な6種類を紹介!陶器と磁器の違いも解説

幅広い年齢層に人気のある陶芸。そんな陶芸で作る作品にも、種類があることをご存知でしょうか。その陶芸の種類によっては、製作工程や使用する材料、完成する作品までもが違うのです。
そこで今回は、代表的な陶芸作品の種類を紹介します。これから陶芸を体験してみたいという方にとって参考になる記事となっておりますので、ぜひご一読下さい。

 

1. 陶器と磁器の違いとは

陶芸で作る作品には、陶器磁器という2つの焼き物があります。しかし陶芸という言葉は聞いたことはあるものの、陶磁器の2つの違いがわからないといった方がほとんどでしょう。陶器と磁器にはどんな違いがあるのでしょうか。下記では、それぞれの特徴を詳しく説明します。

 

1-1. 陶器とは

陶器とは、主な原材料に土である粘土を利用して作ります。ここで使用する粘土は陶土と呼ばれ、陶芸に向いている土を使用するのです。ただし粘土だけではひび割れや破損を起こしやすいので、ガラス質の珪石を粘土に混ぜて強度を高めます

焼き方は、窯内の温度を800度〜1200度にし、窯内に十分な酸素を送ってゆっくりと温度をあげていきます。そうすると青っぽい炎を保ったまま、焼き上げることが可能です。この焼き方を「酸化焼成」と呼んでいます。

 

1-2. 磁器とは

磁器の作成には、原材料として石英などに陶石を細かく砕き、粘土に混ぜたものを使用します。磁器は原料に石を混ぜているために、陶器と違った光沢があり、滑らかな手触りが特徴です。

焼き方は陶器と異なり、1200度〜1400度で一気に焼き上げます。陶器は酸素を循環させることでゆっくりと温度をあげていきますが、磁器ではこの方法は使いません。酸素を遮断し、赤い炎の高温で焼き上げるのです。この焼き方を「還元焼成」と呼んでいます。
ただし還元焼成は温度調節が難しく、熟練の職人さんでなければ高品質な磁器を作ることは難しいとされています。

 

2. 陶磁器といえばこの6つ!陶磁器で有名な6つの種類を紹介

陶磁器では、「六古窯」と呼ばれる、全国でも品質の高い陶磁器を作っている6つの窯があります。この「六古窯」、時代は鎌倉・室町時代まで遡ります。当時から高品質な陶磁器を作るとして知られていたのです。それでは、六古窯で作られる陶磁器を紹介していきましょう。

 

・常滑焼

・瀬戸焼

・越前焼

・丹波焼

・備前焼

・信楽焼

 

2-1. 常滑焼

常滑焼といったら朱色、というほど赤っぽい色をしていること特徴です。常滑焼はなぜ赤っぽい色になるのでしょうか。それは、使用している原料にあります。その原料とは酸化鉄であり、それが赤く発色するために、常滑焼が朱色になるのです。この常滑焼はお茶を入れる急須に適しています。

 

2-2. 瀬戸焼

瀬戸焼とは、六古窯の中でも唯一、釉薬を塗り、作られていた焼き物です。この瀬戸焼は愛知県の瀬戸市で作られています。主に仏花器などが作られていました。桃山時代の焼き物黄金期には、茶壺や茶入れが大量に生産されたと言われています。

 

2-3. 越前焼

越前焼は、そもそも常滑焼の技法で作られていたといいます。そこからオリジナル性がでて、越前焼と呼ばれるようになりました。この越前焼きは硬くて丈夫であることが特徴です。そのため、貯蔵するための入れ物銭瓶として使用されていました。福井県で作られています。

 

2-4. 丹波焼

丹波焼は、あまりこれといった奇抜な特徴はありません。作り方も、特筆するような変わった手法を使用しているわけではありません。しかし、全てがバランスよく人気のある一品。尖った特徴がないからこそ、手に取っていただける。それこそが丹波焼の特徴です。兵庫県で作られています。

 

2-5. 備前焼

越前焼は、質のいい厳選された陶土で作られる陶器です。ただし備前焼は釉薬や絵付けを一切行いません。土の素材のみを生かした陶器こそ、備前焼の特徴なのです。作品一つ一つに同じものがない備前焼を一度手に取ってしまうと、その深い魅力から気に入ること間違いなしでしょう。岡山県で作られています。

 

2-6. 信楽焼

信楽焼は原料に陶土だけでなく、木節や蛙目などを混ぜます。そのために、丈夫で頑丈な陶器を作ることができるのです。土質が荒いということもあり、熱に強いことも特徴です。滋賀県で作られています。

 

3. 日本は陶芸の歴史が深い

日本では世界最古の焼き物が見つかるなど、かなり古い歴史を持っています。陶芸の文化も飛鳥時代に日本にやってきました。それほど、日本と陶芸との歴史は深いのです。

近年、日本でも陶芸を体験することができる教室が増えています。気軽に陶芸を体験することができますので、一度日本古来の文化である陶芸に触れてみてはいかがでしょうか。

 

4. まとめ

「巧工房」は、誰でも簡単に陶芸を楽しんでいただける観光施設(陶芸工房)です。
近年では、新しい大人の趣味として人気がある陶芸を一度体験してみませんか。普段使いのできるコップや器を作ることができます。世界で一つだけのオリジナル陶器を、あなた自身の手で作ってみませんか。「巧工房」では、そのお手伝いをさせて頂きます。